保険の選び方

指定代理請求人とは?わかりやすく教えて!

FPのチカラ
新米奥さん
新米奥さん
旦那くん、こないだ医療保険の相談に行ったら、『指定代理請求人』は誰にしますか?って聞かれたじゃない?
旦那くん
旦那くん
あ、そういえばそんなこと聞かれたね。
新米奥さん
新米奥さん
うん。なんとなくよくわかんないまま次の説明になっちゃったけど、指定代理請求人ってなんだろう?
旦那くん
旦那くん
そういえばよくわからないよね。じゃあちゃんと調べてみようか。

『指定代理請求人』。保険を契約するとき、この指定代理請求人を誰にするかは実は重要なことになってきます。なんとなく言われるがままに家族の名前を書く前に、この『指定代理請求人』が何をする人なのかをきちんと知っておきましょう。ちゃんとわかっておいた方が、後々必ず役に立ちますよ。

そして誰に設定するかはいろいろなパターンがあるので、自分に関係してるところだけ読んでもらえれば大丈夫です。

指定代理請求人って?

保険の申込のとき、今はほとんどの保険で『指定代理請求人』を誰にするかを聞かれます。指定代理請求人は『指定しない』こともできますが、できれば指定しておいたほうが後々困らなくてすみますよ。なぜかというと、この指定代理請求人とは、『自分が入院給付金などの請求をできない時に、自分の替わりに請求してもらう人』だからです。

新米奥さん
新米奥さん
待って。その前に、入院の請求って入院した人がしなくちゃいけないの?

そうなんです。医療保険の請求は、基本的には『入院や手術をした人』=『被保険者』がしなくてはいけません。

旦那くん
旦那くん
えー、そうなのか。入院して大変なのに、家族に請求してもらうんじゃダメなんだね。

そうなんですよね。大変な目に合ってるのは入院した本人なんですが、そんなときでもその人が請求しないといけないんです。請求書類を取り寄せるのは家族でもできますが、実際に請求書類を書くのは本人じゃないといけないんですね。そして保険から出る入院給付金も、基本的には本人の口座に振り込みになります。

新米奥さん
新米奥さん
でも自分で請求できない時もあるんじゃない?意識不明とか、集中治療室で治療とか・・・。

それ、心配ですよね。もし意識不明で本人が請求できなければ、保険のお金ももらえないってことですもんね。

でもそんなとき、『指定代理請求人』が設定されていれば、その『指定代理請求人』が本人の替わりに請求することができます。もちろんお金も『指定代理請求人』の口座に振り込まれるので、万が一本人が意識不明の重体の場合でも、保険の請求ができるんですね。

旦那くん
旦那くん
それ、すごく大事じゃん・・・!

そうなんです。保険は万が一の場合のために入るんですから、万が一のとき、本人の替わりに保険を請求できる『指定代理請求人』は最初から設定しておきましょう。

指定代理請求人は誰でもなれるの?

さて、そんな大切な『指定代理請求人』ですが、誰でもなれるというわけじゃありません。保険会社によって違いはありますが、『三親等以内の血族』までが一般的です。

新米奥さん
新米奥さん
三親等以内?

『三親等』といきなり言われてもわからないですよね。では下の黒板にまとめてみたので見てみましょう。

三親等以内の血族って?

一親等
自分から見て、『配偶者』『両親』『子供』

二親等
自分から見て、『兄弟姉妹』『祖父母』『孫』

三親等
自分から見て、『曾祖父母』『おじ・おば(自分の両親の兄弟)』『甥・姪(自分の兄弟の子)』『ひ孫(自分の孫の子)』

旦那くん
旦那くん
あれ?従妹(いとこ)は三親等以内の血族に入ってないんだね。

はい。従妹(いとこ)は4親等になるので、『三親等まで』の場合は対象外なんです。

新米奥さん
新米奥さん
じゃあこの中の誰かに指定代理請求人になってもらえばいいんだね。

そうですね。ただ、普段連絡も取らない人になってもらっても仕方がないので、大変なときに信頼できる人を設定しましょう。結婚していれば配偶者に、結婚していなければ親や兄弟に設定するのが一般的です。

そして、この『三親等以内の血族まで』というのは、あくまで『この範囲にしている保険会社が多い』というだけです。保険会社によって設定範囲には違いがあるので、実際に誰を指定できるかは、契約した保険会社に確認してみて下さいね。

指定代理請求人を子供に設定する場合の注意点は?

旦那くん
旦那くん
自分の子供に設定しても大丈夫なんだよね?

大丈夫ですよ。ただ、子供が未成年の場合は注意が必要です。

未成年の子供を設定することもできますが、未成年の子供はいざという時に『請求』することができません。なぜなら、未成年の子供が請求する場合は『親権者』から請求する必要があるからです。

自分の子供の親権者は・・・自分か配偶者ですよね。

新米奥さん
新米奥さん
あ、そうか。

なので未成年の子供を設定してしまうと、結局のところ本人か配偶者からの請求が必要になってしまいます。離婚していない家庭なら配偶者が『親権者』として請求すれば問題ありませんが、もし離婚していて子供の親権を自分が持っている場合、結局自分からの請求が必要になってしまいます。でも自分は請求できない状態なんですから、自分の意識が戻るまで請求できない、といったことになりかねません。

旦那くん
旦那くん
え!そうなの!?

そうなんです。保険会社によって対応に違いはあるかもしれませんが、基本的にはそういうことになってしまいます。

新米奥さん
新米奥さん
それは・・・大変じゃない!

そうなんです。そしてもっと大変なのが、子供の親権を別れた配偶者が持っている場合。

その場合には、請求を別れた元配偶者にしてもらわなくてはいけません。それはちょっと・・・無理ですよね?

旦那くん
旦那くん
うん。それは・・・普通無理だよね。

ですよね。子供が未成年でも結婚していたり仕事をしていたりして成人扱いで請求できる場合もありますが、できれば子供が未成年のうちは、信頼できる他の人を指定代理請求人に設定しておきましょう。

そしてこの『未成年の子供が指定代理請求人になる場合の注意点』も、保険会社ごとに違いがあります。もし事情があって子供を指定する場合は、事情を保険会社に説明したうえで、子供を設定しても問題ないかどうか、最初から確認しておきましょう。

指定代理請求人 離婚した場合の注意点は?

さて、では『指定代理請求人を配偶者にしたまま、離婚した場合』はどうなるんでしょう?

新米奥さん
新米奥さん
離婚はしたくないけど、そういうこともあるもんね・・・。

そうですよね。結論から言うと、もし離婚した後に指定代理請求人を配偶者にしたまま、本人が意識不明などで請求できない状況になってしまったら、『元配偶者が請求できる』ということになってしまいます。

旦那くん
旦那くん
え!離婚してるのに!?

そうなんです。たとえ離婚していたとしても、指定代理請求人を変更しないままだったら、その場合の請求は『元配偶者』からできてしまうんですね。

変な話ですが、離婚した後に再婚した場合でも、指定代理請求人が元配偶者のままだったら、今の配偶者ではなく『元配偶者』から請求することになってしまいます。請求できるということは、保険で降りるお金が元配偶者の口座に振り込まれるということです。ただでさえ大変なときに、そんなことになったら大混乱ですよね?

新米奥さん
新米奥さん
うん。それはちょっと避けたいなぁ・・・。

ですので、もし離婚した場合は保険の指定代理請求人も一回きちんと見直しましょう。指定代理請求人はあくまで『本人が請求できない状況の時』に請求できる人なので、元気なうちに変えておけば問題ありません。離婚後に元配偶者とのトラブルを避けるためにも、離婚したら、保険は必ずチェックしておきましょう。

指定代理請求人に指定できる人が誰もいない場合は?

新米奥さん
新米奥さん
でも天涯孤独で、指定代理請求人に指定できる人がいない人もいるんじゃない?そういう人はどうしたらいいの?

そうですよね。その場合は、保険会社に相談しましょう。保険会社ごとに対応は違いますが、もしかしたら個別判断で範囲外の人も指定できるかもしれません。これは本当に会社ごとに対応が違ってくるので、もしそういう場合は、まずは保険会社に相談してみて下さい。

指定代理請求人に、内縁関係の人は指定できるの?

旦那くん
旦那くん
内縁関係をずっと続けてる人はどうなんだろう?

これも保険会社によって対応が違いますが、基本的には指定は難しいです。ただ、『内縁関係を何年も続けてる』といった書面を提出することで指定できる場合もあるので、まずは保険会社に確認しましょう。確認するときのコツは、一度断られても『上席に確認してほしい』と伝えて折り返しや後日の回答を依頼することです。

保険会社のルールで断っている場合でも、『個別の特別対応』ができる場合もあります。

一度断られてもすぐにあきらめたり怒ったりせず、本当にできないのか上席に確認してほしいと冷静に伝えて回答を待ちましょう。

指定代理請求人 LGBTパートナーは指定できるの?

新米奥さん
新米奥さん
友達にLGBTの人がいるんだけど、そういう人はどうなるんだろう?

これも保険会社によって対応が違います。問題なく指定できる会社も、パートナーシップ証明書を出せば指定できる会社もあります。でもパートナーシップ証明はすべてのゲイやレズビアン、LGBTの人が結んでいるわけではないですし、今はまだまだパートナーシップを公的に結んでいる人の方が少数派ですよね?

やはりこの場合も、一度断られてもいったん確認の上での折り返しか、後日の回答を依頼しましょう。場合によっては指定できる可能性も出てきますよ。

指定代理請求人と死亡保険金受取人は違うの?

これ、どちらも同じように感じて混乱してしまいますよね。でも『指定代理請求人』は『死亡保険金受取人』とは違うものです。

旦那くん
旦那くん
そうなんだ。でもどう違うの?

指定代理請求人は『被保険者(保険の対象者)の権利を代理で請求できる人』なので、条件がそろえば被保険者の代わりに入院の請求などができるんですが、『死亡保険金受取人』が受け取る死亡保険金は、もともと被保険者の権利ではなく、『死亡保険金受取人』の権利なんですね。

なので、『被保険者の代わりに請求できる指定代理請求人』と『被保険者が亡くなったときに死亡保険金を受け取れる死亡保険金受取人』は、それぞれ違う権利を持ってるんです。

でも指定できる範囲さえクリアしていれば同じ人に設定することはできるので、どちらも配偶者にしておく、といったことは問題ないですよ。

新米奥さん
新米奥さん
わかったわ!私はどっちも旦那くんにしておこうっと!

指定代理請求人 まとめ

いかがでしたか? 指定代理請求人は、いざという時に自分の代わりに保険を請求してもらう大事な人です。結婚して配偶者に設定してあれば問題はありませんが、結婚する前に親に指定していた場合や、離婚してとりあえず子供に指定していた場合などは一度見直しをしてみましょう。

もし指定の範囲の人が誰もいない場合も、事情を保険会社に説明して他に指定できる人がいないか確認してみましょう。万が一自分が意識不明で保険の請求ができない場合には、指定代理人を誰に設定しているかが本当に重要なことになってきます。

もし誰に設定してるかわからない!という人は、この機会に保険の内容を見直しましょう。もし何年も前に保険に入ったっきりという場合は、保険の保障の見直しも合わせて、指定代理人を確認してみて下さいね。