奥さんの言う通り、保険を調べてると『保険料払込免除特約』ってよく出てきますよね。まず読み方からですが、これは『ほけんりょうはらいこみめんじょとくやく』と読みます。どんな特約かというと、旦那くんの言う通りに『ガンなどのときにその後の保険料がタダになる』という特約です。そして、保険の保障は保険料がタダになった後も続きます。
具体的にどんなときにタダになるかは保険会社によって違いますが、基本的な部分はどこの保険会社も一緒です。ここでは『保険料払込免除特約』がどんなものなのか、基本的なところを知っていきましょう。
保険料払込免除特約とは?
さてこの特約は、大体どこの保険会社も『三大疾病のときに保険料がタダになる』という場合が多いです。三大疾病がなにかというと、
①ガン・急性心筋梗塞・脳卒中。
この3つの病気が三大疾病と呼ばれる病気ですね。
ただ、『三大疾病』のカテゴリーも保険会社ごと(または特約の内容ごと)に少し変わることがあって、
②ガン(上皮内ガン含む)・心疾患・脳血管疾患。
が『三大疾病』とされることもあります。
わかりにくいですよね。カンタンに言えば①と②は病名が違います。
そうなんです。例えば『心筋梗塞』になったとき、①の『急性心筋梗塞』に当てはまると思いますか?
そう思いますよね。でも『心筋梗塞』の場合は、①の条件には当てはまらないんです。
①はあくまで『急性心筋梗塞』が条件なので、急性ではない『心筋梗塞』の場合は当てはまらないんですね。
そうなんです。だから①の場合は、心臓と脳の病気の場合は『急性心筋梗塞・脳卒中』の病名でないと保険料はタダにならない可能性があります。
でも②の場合は、『心疾患・脳血管疾患』が対象なので、『急性心筋梗塞じゃない心臓の病気』と『脳梗塞じゃない脳の血管の病気』も対象になるんです。
そこは保険会社ごとの規定によって違ってきます。もし考えている保険料払込免除特約を検討している場合は、対象が①の場合でも②の場合でも、どんな病名なら対象になるのか、入る前にしっかり確認しておきましょう。
保険料払込免除特約は、三大疾病の診断だけで保険料がタダになるの?
それも保険会社によって違ってきます。ガンの場合は『ガンの診断を受けた』ときに保険料がタダになることが多いんですが、『急性心筋梗塞・脳卒中(または心疾患・脳血管疾患)』の場合は、診断の他に条件がついていることが多いです。
条件は『その病気で手術を受けた場合』か『30日以上の後遺症が残った場合』などが多いですね。これも保険会社によって違うので、入る場合は確認しておきましょう。
保険料払込免除特約のメリットは?
この特約に入るメリットは、なんと言っても『適用されればその後の保険料を払う必要がなく、保障を続けられる』というところでしょう。
というか、そのための特約なのでそのほかにメリットはありません。
そうなんです。この特約は難しく思うかもしれませんが、メリットはいたってシンプル。三大疾病になった後に保険料がタダになれば助かる、ということだけなんです。
三大疾病になってしまった場合、状況によっては仕事を続けることが難しくなるかもしれませんし、定期的な検査やリハビリが必要になるかもしれません。そうすると収入は減るのに治療費は増える、ということになりかねませんよね。でもそんなときに保険料がタダになるなら、『保険を続けられないかも』という不安は取り除くことができます。
そうですよね。病気を抱えているときは『保険に入っている』という安心感は絶大です。キツイ状況のときに毎月の保険料の心配なく入院や手術の保障を続けていけるなら、治療に前向きに専念することができますよね。
なので、三大疾病が心配な人にはこの特約は大きな意味を持ってきますので、積極的に検討していきましょう。
保険料払込免除特約のデメリットは?
デメリットは、『保険料払込免除特約は保険料が高い』場合が多いこと。保険会社によって違いはありますが、おおむねこの特約は保険料が高いことが多いです。何かあったときは安心ですが、そのために毎月の保険料を上乗せできるか、コレはしっかり考えてから決めたいところです。
そうですよね。そしてもうひとつのデメリットは、『適用されなければ保険料が無駄になる』ということ。
当たり前ですが、この特約をつけていても適用される病気にはかからないかもしれません。かかったとしても、保険に入ってから何十年も先のことかもしれませんよね。それじゃこの特約にかけていた保険料が無駄になってしまいます。
でも保険というのは本来そういうもの。
この特約だけでなく、入院や手術の保障だって、入っていても使うことはないかもしれません。じゃあなんで保険に入るかというと、『何かあったときが心配』だからですよね。
将来病気になるかもしれないし、ならないかもしれない。でももしそういう状況になったときには保険は必ず役に立ちます。未来の安心と家計と、家族と自分のために、この特約が必要かどうかは、『無駄かもしれない』ということと『将来の安心』を、両方考えながら考えてみましょう。
保険料払込免除特約 まとめ
いかがでしたか?『保険料払込免除特約』は、今はほとんどの保険会社が販売しています。この特約に入っておけば安心ですが、保険料が高くなってしまうことが考えどころ。もしも保険料を気にしないならこの特約は積極的にオススメできますが、少しでも保険料を安くしたい場合はじっくり考えてから決めたいところ。注意点としては、
保険料がタダになる条件は保険会社ごとに違う。
というところ。この特約をつける場合は、どんなときに保険料がタダになるのか、しっかり確認してから加入してくださいね。